ゆっちブログ

思いつくままに綴るブログです

シングルマザーになってから

離婚して、実家のある町に戻って来てから

最初に働いたのは官公庁でした。

元夫は転勤族でしたから、いろんな県に引っ越しを余儀なくされました。

およそ、10年ほどは専業主婦でした。

ですので、離婚する事自体がとても勇気のいる事でした。

調停を申し立て、離婚が成立。

これからは私1人の手に子供達の生活がのしかかって来ます。

まずは早く何か仕事をしなければならない。

焦りばかりが募りました。

自分には何の取り柄もありません。

資格も無く、ブランクも長かったシングルマザーの私はなかなか就職先が決まらず、

途方に暮れるところでした。

その時募集が出ていたのが、官公庁の非常勤職員の求人でした。

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シングルマザーになり、家事育児と仕事をこなさなければならない私にとって、

勤務時間・場所・休日の条件は私にはうってつけだと思いました。

正直言って、お給料は高いものでは無かったけれど、

応募する事をすぐに決めました。

応募人数は結構多いなと思いましたが、

ブランクのある私を採用していただけて、本当にありがたかった😭

シングルマザーとしてこれからどうしていったらいいかと思っていた私は、

採用が決まった連絡を頂いた時、お礼を申し上げ電話を切った後、

涙が出て来たのを覚えています。

土日祝日は休みで、残業もほぼ無い。

働いている方は皆さん穏やかで、

分からない事を聞くと必ず手を止めて答えてくださる。

10年ものブランクのある私は、

官公庁の非常勤職員からの社会復帰で本当に良かったと心から思いました。

唯一不安なのは、雇用期間が終えたらまた次を探さなければならない事です。

出来るだけ長く働ける期間業務職員の採用試験を受けて、

何年かはその官公庁で働くことが出来ました。

ありがたい事です。

離婚してから15年くらいになりますが、

シングルマザーが1人で、

誰の手も借りられずに子育てをするって

本当に過酷です。

皆がそうでは無いかも知らないけれど、

少なくともうちは過酷でした。

子育て罰と言われる昨今、ずいぶん前から私は既に感じていました笑

親は1人では無いはずなのに、もう1人は何もしない事が横行する世の中。

2人子供が居ればお金はよりかかってくるのに、

謎に2人目以降に少なくなる児童扶養手当

いい経済状態ではなく、

貧乏な我が家でしたし、子供達がやりたい事を叶えてやる事も出来なかった。

子供たちは私には何も言わなかったけれど、

友達がやれている事をうちでは出来ない事に寂しさを覚えていた事でしょう。

今は、子供達2人は社会人となりました。

社会で働くって大変な事だと感じることもあるようだけど、

生活のために働かねばなりませんからね。

それぞれ頑張って欲しいものです。

子育てを終えたからとて、私の生活は楽にはなりません。

子供達は奨学金で進学しましたが、出来るだけ私が返済して行きたいと思うからです。

一生働き続ける事が徐々に現実味を帯びて来ています。

今日見たネットニュースでも奨学金の事が話題になっていました。

家庭の事情とは言え、奨学金を借りての進学を余儀なくされる子だっています。

自分が勝手に選んだ道だから返済するのは当たり前。そんな声もありますよね。

私は高卒の人間で、進みたい道を親に反対された経験が忘れられません。

高等教育を受けなければ得られない知識があるのは間違いないと思います。

だからこそ、子供達には進学をすすめました。

高卒であっても成功をおさめている多くの方がいるのも事実です。それを否定する意図は全くありません。

ただ、家庭の事情に振り回される事なく安心して生活を送れる世の中になって欲しいとつくづく思うのです。

自殺動機に奨学金返済苦 22年10人 - Yahoo!ニュース

 

何の取り柄も無かった私がここまで私が子育てを頑張れたのは、

あの時官公庁に採用されたから。

そして、今の私があるのはこんな資格あるよとか、採用試験もあるよと親身になって話してくれたその当時の上司のおかげだと思っています。チャレンジしてみようと思えましたから。

 

上の子は、私が苦労しているのを見て、

子供はいらないと言います。

もしかしたら何年かしたら気持ちが変わるのかも知れないけど、

そんな風に思わせてしまった親自身の罪は深い。

そして今の世の中の不安感もまた大きな問題と捉えています。

日本の政府には、もっとより良い日本を作ってもらえるよう努力して欲しいと強く要望したいです。